6.6kV整流型限流器の開発(2)−高温超電導によるDCリアクトルの開発−


東芝、東京電力A
@米田えり子,矢澤孝,松崎順,嶋田守,野村俊自,大熊武A,佐藤礼文A,高橋芳久A


  6.6kV整流型限流器の主体となるDCリアクトル開発についての報告である。DCリアクトルは、定常時には系統電流波高値に相当する直流電流が流れ、短絡事故時にはインダクタンスとして作用し事故電流を抑制する。開発したリアクトルは、強化銀シースBi2223酸化物超電導テープを巻線した30mHのソレノイドである。動作環境は、液体窒素浸漬状態である。ポイントの一つは、事故電流抑制時の電磁応力280MPaに対する保護のためのステンレステープ共巻き構成である。もう一つのポイントは、6.6kVに対する耐電圧構成であり、層間距離とターン間距離に反映させた。発表では、通電試験およびエネルギー印加試験結果について報告する。