拡散法で作製したBi2212酸化物超電導チューブの通電特性


東海大工,核融合研A
@山田豊,瀧口正浩,鈴木修,太刀川恭治,岩本晃史A,田村仁A,三戸利行A


  拡散法で作製したBi2212酸化物超電導チューブの通電特性について報告する。本研究は、LHD2期で計画されている大型超電導システム用高温超電導電流導入部開発に関する予備的研究である。通電試験に用いたBi2212試料は、東海大で拡散法により作製した、外径/内径が 20/16mmの中空円筒状のバルク体で、円筒の内外周部に厚さ約 0.15mmの Bi2212 超電導拡散層が均一に生成している。4.2 K, 自己磁場下における通電試験では、6,000A及び 6,250Aで 3秒間保持することができた。この時の電流密度は、約 35,000 A/cm2 に相当する。さらに通電電流を上げたところ、6,350 A 付近で電極の一方の電圧が急上昇し、電極近傍のバルク部分で破断を生じた。