kA級QMG限流素子の通電特性


新日鉄先端研A,都立大電気工学科
@森田充A,三浦大介,伊藤大佐B


  単結晶状の123相中に211相が微細分散した超電導バルク材料(QMG)の抵抗型限流器応用を目的として、断面積0.8x2.2mmのQMG限流素子を作製し、液体窒素および液体アルゴン中(87.3K)で通電特性を測定した。ピーク値で1000Aを越える半波の正弦波を通電し、電圧応答を測定した。また、バイパス回路と磁場印加機構を付与し、印加磁場とバイパス抵抗の電圧応答に対する影響についても測定した。その結果、1000Aを越える通電に対しても、バイパス抵抗と印加磁場を調整することで、焼損することなく限流特性が得られることが分かった。