IBAD法による5m級2軸配向Y-123線材の作製


(株)フジクラ, Super-GMA
柿本一臣,@飯島康裕, 木村真理子, 斎藤隆, 武田薫A


  近年、多くの方法で高Jc特性のY-123線材が数cm以下の短尺材において報告されてきているが、長尺に合成する際には連続的に蒸着パラメータを制御する必要があるため、より安定に高特性が得られる方法が有利となる。IBAD法は、高強度の圧延合金テープ上に常温付近で配向制御中間層を形成する結果、良好な結晶配向性を持った平滑な表面が比較的簡単に得られるため、安定に高特性が得られる。これまでに、1-2mの試料で高Jc試料を報告しているが、今回プロセスの改善により、4.6m長の高Jc試料の作製に成功した。77K,0Tにおいて、4.0m長においてIc=35A,Jc=2.5x10^5、1.0m長において、Ic=53.9A, Jc=3.8x10^5, Je>5000を達成した。