CSモデル・コイル実験結果(9) −CSインサートのパルス磁場損失の通電電流依存性−

Test Result of CS Model Coil (9) −Effect of Transport Current on Pulse Field Losses in CS Insert Coil−


日本原子力研究所
@高橋良和, CSモデル・コイル実験グループ


CSインサート・コイルは,外径約0.8mmのNb3Sn超電導素線を約1152本撚線したものを金属製コンジットの中に挿入したCIC型導体を使用している。その定格通電条件は、最大磁場13Tにおいて通電電流値40kAである。このような導体では,コイルのパルス運転時の変動磁場により,パルス磁場損失,主に素線間を流れる結合電流による結合損失が生じ,その損失量は,コイル設計にとって重要なパラメータとなってくる。パルス磁場(13T、2T/s以下)をインサ−ト・コイルに印加し,CSインサート・コイルのパルス磁場損失を熱量法により測定を行った。インサ−ト・コイルを通電した場合、通電しない場合と比較して通電電流値と共に大きくなった。そこで、通電電流のパルス磁場損失へ及ぼす効果について報告を行う。