CSモデル・コイル実験結果(8) −CSMC交流損失−

Test Result of CS Model Coil (8) −AC Losses Measurement Result of C SMC−


日本原子力研究所
@松井邦浩, CSモデル・コイル実験グループ


CSモデル・コイルは18層から成るコイルで、その導体には外径約0.8mmのNb3Sn超伝導素線が約1100本撚り合わせられインコロイ・ジャケットに挿入されたCICCが使用されている。コイルの定格は46kA、13Tで、この時の蓄積エネルギーは640MJとなる。このような導体では、コイルのパルス運転時に変動磁場により交流損失、特に素線間の結合損失が発生し、その量は導体の設計上重要なパラメーターの一つとなる。今回、モデルコイルで発生する交流損失をパルス運転時に熱量法により測定した。また、大電流からの遮断等を行う毎に損失の低下が確認された。これら、CSモデル・コイルの損失測定結果について報告する。