トンネルダイオード発振器を用いた高温超伝導体の磁束ピンニング特性の評価 (4)

Evaluation of flux pinning in HTS by use of tunnel diode oscillator (4)

九州大学大学院システム情報科学研究院^A,九州工業大学情報工学部電子情報工学科^B
@大山友和^A,井上昌睦^A,S.Gevorgyan^A,木須隆暢^A,竹尾正勝^A,松下照男^A,B

　 高温超伝導体の混合状態における磁束ピンニング特性を評価する手法の1つとして交流帯磁率の測定があげられ，その実部と虚部は非常に重要なパラメータである。われわれがトンネルダイオード発振器を用いて新しく開発したインダクタンス及び損失の高感度測定法は，交流帯磁率測定と同様のパラメータの評価が可能である事がわかってきた。今回は，共振振幅測定から得られる磁束線格子の損失に関する周期的特性を報告し，ボルテックスダイナミクスに関する考察を行う。