ループ型熱音響発振器の圧力振幅分布と性能─スタック形状のおよぼす影響─

Effect of stack shape on distribution of pressure amplitude and efficiency of the loop-type thermoacoustic engine


大市大・教A,大市大・理B,岩谷産業C,岩谷瓦斯D
@中本聡美A,田中峰雄B,畑徹B,西谷富雄C,丸野善生D,川口悦治D


ループ型熱音響発振器を原動機とした冷凍機の開発を目標として,まずループ型発振器を作製し,その基本的な特性を調べた. 定常的な発振状態におけるスタック両端の温度差とループにそった13箇所の圧力振幅の測定をスタックのメッシュサイズおよびループ管内の平均圧力を変えて行った.その結果,スタックのメッシュサイズ,管内の平均圧力によってスタック両端の温度差およびループ管内の圧力振幅分布が変化することを確認した. さらに「発振している音波は進行波と定在波の重ね合わせで表され,進行波は伝播距離に比例して減衰する」と仮定して圧力振幅分布を解析した結果,進行波の減衰率等がスタックのメッシュサイズや平均圧力に依存することが認められた。