3種類の高強度Nb3Sn線材の安定性比較

Stability comparison for three kinds of reinforced composite Nb3Sn wire


東北大院工A,東北大金研B
@瀬戸寿之A,内藤文信A,村瀬暁A,島本進A,淡路智B,渡辺和雄B


  電流密度の異なるin-situ法で製造された2種類のCu-20wt.%Nb補強Nb3Sn線材とジェリーロール法Cu-63wt.%Nb補強Nb3Sn線材の計3種類に対し,ほぼ導電流密度を有する,安定化材にCuのみを施したCu/Nb3Sn線材の安定性試験を浸漬冷却条件下で行った.その結果,複合導体の一般論として臨界発熱密度が高いほどMQEは低いこと,Nb率が高いCuNb補強Nb3Sn線材ほどMQEは低くなることが分かった.また,浸漬冷却下における常伝導伝播特性は運転電流密度依存性が最も強く,ほぼ安定化材によらないことが分かった.