Transverse Compressive Stress Properties in Ag/Bi-2212 Tapes
東北大金研A,CREST-JSTB,日立・日立研C
@高橋弘紀A,B,渡辺和雄A,B,淡路 智A,B,本河光博A,B,和久田 毅C,岡田道哉C
我々はこれまで,Bi-2212テープと補強材Hastelloy Xの共巻きによる補強法が,強磁場超伝導マグネットの開発で問題となる大きなフープ力対策として有効であることを示してきた. このようなコイルを実際に30T級超伝導マグネットの内挿コイルとして用いる場合,コイルのテープ材には20〜40MPaの横圧縮力が働くと考えられる.そこで今回,コイルに横方向の圧縮力を機械的に印加する装置を作製し,温度4.2K,バックアップ磁場10Tの中で40MPaまでの圧力下での臨界電流測定を行った.コイルの形状は外径30mm,内径16.5mmのパンケーキコイルで,比較のために,補強材なしのコイルについても同様の実験を行った.その結果,Hastelloy Xを補強材として共巻きにしたコイルの方が,圧縮力に対する臨界電流の劣化が緩やかであることが判った.また,補強したコイルでも数MPaの圧力で臨界電流値は不可逆となって劣化することが判った.