高温超伝導伝導冷却マグネットの永久電流モード運転

Persistent current mode operation of HTS cryocooler-cooled magnet


金属材料技術研究所,CRESTA,金属材料技術研究所B
@小柳圭A,藤平潤一B,福島敬二B,尾崎修A,松本真治A,木吉司A,和田仁A


高温超伝導コイルの永久電流運転機器への適用を検討するため、Bi(2212)銀シース丸線で巻いたソレノイドコイルを冷凍機で伝導冷却し、通電特性や永久電流運転中のコイルの挙動を観察した。コイルはほぼ1日で室温から約4.5Kまで冷却され、中心に2.1Tを発生した。また、中心磁場1Tを捕捉して45時間の永久電流運転をしたところ、磁場がコイルとPCSとの接続抵抗で減衰する様子が観察された。NbTi線を使ったPCSは、液体ヘリウム浸漬冷却の場合より2桁小さいヒーター入熱量でoff動作した。これによりコイルの温度上昇を0.1K以下に抑えた。onには約30秒で復帰し、実用レベルのスイッチング動作時間であることが確認できた。