Development of HTS coils without degradation of properties due to flat-on magnetic fields appling to the tape
鹿児島大学,九州電力A
@横山専平,住吉文夫,林 秀美A
高温超伝導テープ線材は、その幅広面に垂直な磁界が印加されると、臨界電流特性が劣化するばかりでなく、損失も増大する。したがって、このテープ線材を用いてコイルを作ると、その効果のために、コイルの性能は良くないことが知られている。この問題に対して我々は、コイル巻線としてのテープ線材に垂直磁界が加わらないような新しいコイル製造法を提案した。そして、その有効性を確かめるために、大型の有限長ソレノイドコイルを例にとって臨界電流特性と損失特性が従来のコイルと比べてどの程度向上するかを理論的に検討した。その結果、同じ磁界出力を出すのに、線材総量が66Kでは数10%削減できること、損失も1桁近く小さく出来ることなどが明らかになった。さらに、この方法に適した縮小導体を設計して、現在試作中である。今後出来上がった導体をコイル状に巻き、特性を測定する準備を行っている。