低損失性と高安定性を両立したラザフォードケーブルの開発 (2)

Development of a new Rutherford cable with both low losses and high stability (2)


鹿児島大・工,核融合研A
@吉川憲吾,川越明史,住吉文夫,三戸利行A


超伝導導体の低損失化と高安定化は相反する関係にあり両立することは困難である。最近、この問題に取り組んだ研究が行われるようになってきた。我々はこれまで、特にラザフォードケーブルの素線ツイストピッチを通常のものより長くして、実用上問題となる素線間結合損失を低減させる方法を提案し、二次元有限要素法解析を行い本設計法の有効性を示してきた。前回はこの低減効果を確かめるために実際にケーブルを試作し、その結合損失特性を測定した。しかし、素線間接触抵抗を取り除くための熱処理が不十分であったため、この低減効果を確かめることができなかった。そこで今回は十分な熱処理をして再度測定を行った。その結果、素線間結合損失がSUSなし導体で25%、SUSあり導体で50%低減し、素線ツイストピッチを長くして素線間結合損失を低減させるという本設計法の効果を実証できた。