Evaluation of superconductive bindings between superconductor and its matrix by AE
電総研
@野村晴彦, 海保勝之, 石井格, 淵野修一郎, 樋口登, 立石裕, 新井和昭, 山口浩, 関根聖治,名取尚武, 玉田紀治
実用超電導導体の使用に関して、安定化母材は不可欠である。特に超電導回転子等の導体では、機械的にも電磁気的にも、大きな物「理力」を経験するので、実際使用される条件下での評価が、極めて重要となる。特に、これらに導体は、安定化母材との複合構造を形成している。従って、これらの評価の中で、最も重要なものの一つに、超電導導体と、安定化母材との、電磁気的、及び機械的結合性の良否の評価がある。筆者達は、超電導導体を、回転させた環境の中での実験により、その導体の、常電導転移の伝播と、そのAcoustic Emission との関係をこれまで色々調べてきた。今回報告するのは、常電導伝播する際に、導体に発生するAEの周波数スペクトラムを検証する中で、先に述べた、超電導導体と、安定化母材との、実用上の結合性能の良否と、この超音波の高域帯（数百ｋＨｚ域）の固有ピーク値のバラツキの程度と関連しているのでは？との新知見を得た。これが正しければ、超電導複合材に於ける結合性の新評価法に成り得る。今回は、これらの実験結果とこの新知見に至った推論過程を報告する。。