ITER-Nb3Al素線の超電導特性

原研、住友電工A

@高橋良和、小泉徳潔、布谷嘉彦、高矢芳幸、西島元、松井邦浩、安藤俊就、辻博史、山田雄一A


 ITER計画において、ジェリ−ロ−ル法で製作されたNb3Al素線は、約1トンとこれまでになく大量に生産することに成功した。素線の外径及び銅比は、0.81mm、1.5である。本素線は、1152本を5段階撚線(3x4x4x4x6)され、その撚線はステンレス製パイプに入れられて、長さ約150mのCIC導体が製作された。この導体は、ITER中心ソレノイド・モデル・コイルの中に組込まれて試験されるインサ−ト・コイルに用いられる。熱処理条件は、750度Cx50時間である。本コイルは、直径約1.5mで、外部磁場13Tの中で60kAまで通電され、その特性が評価される予定である。本講演において、この素線のJcを磁場16Tまで、温度約16Kまでの広範囲にわたって測定したのでその結果を報告する。