名古屋大学工学部電気系教室における学生実験改革プロジェクト:
大実験〜 小型超伝導変圧器の製作とその基礎特性〜

名古屋大学

@早川 直樹,横水康伸,斉木敏郎,加藤丈佳,清水洋隆


  名古屋大学工学部電気系3教室(電気学科,電子工学科,電子情報学科)で は,学部学生の学生実験改革プロジェクトとして,通称「大実験」を平成6年4月より 開始した.「大実験」は通常の学生実験とは異なり,マニュアル的な実験指導書を持 たず,学生の自主性を最優先し,能動性,創造性,問題解決能力の育成を目的として いる.学生は,「大実験」の10テーマの中から1テーマを選択し,16日間(週2日×8週間)にわたり,当該技術分野の背景調査,実験計画の立案,供試物の設計・製作,実験の実施・解析・考察,レポート作成に励み,コンテスト形式の成果発表会に臨む
.本稿では,「大実験」の導入経緯,テーマの1つである「小型超伝導変圧器の製作 とその基礎特性」の内容と学内外の反響について紹介する.