高Jc内部拡散法Nb3Sn線材の開発

三菱電機,金材技研A

@江川邦彦,久保芳生,永井貴之,梅村敏夫,平本清,田口修,竹内孝夫A,小菅通雄A,湯山道也A


 近年、物性研究用高磁界超電導磁石をはじめ次世代の加速器用超電導磁石を実現させるためにも、Nb3Sn線材の高性能化が要求されている。当社ではNb3Sn線材の製造方法として内部拡散法を採用しており、これまで核融合炉用超電導磁石に適用する低交流損失型線材の開発に注力してきた。今回、交流損失にはあまり制約をうけない高臨界電流密度型線材を開発し、Jc特性の大幅な向上を達成した。線材内の超電導体の占有面積を増加させること等により、Jc特性は最高で1500A/mm2(at 4.2K, 12T)以上が得られた。