JETT試験によるSUS316LN鋼板の極低温下での局部破壊靱性評価

核融合研,金材研A

@西村 新,緒形俊夫A


 円周切欠付き小型丸棒引張試験片を用いて、組織不均一を有するSUS316LNの局部的な破壊靱性を評価した。供試したSUS316LNは、板厚30mmで板厚中心部に圧延時に形成されたと思われる伸長結晶がある1TCTでの破壊靱性試験では、この板厚中心部で大きな圧延方向の割れが発生し、有効な破壊靱性は得られなかった。しかし小型引張試験片を用いたJETT試験では、板厚中心部の破壊靱性は約142 N/mmで、板表面部では約215 N/mmとなった。この研究は、日本、米国、ドイツの共同研究でなされたもので、JETT試験では試験装置の剛性によって得られる破壊靱性値が異なる可能性があることが明らかになった。