レーザスポット加熱式ac法における異方的熱拡散率解析 (2)

計量研

@加藤英幸,友田和美,岡路正博


 これまでに開発してきたレーザスポット加熱式ac法熱拡散率測定装置を用いて、グラファイト系材料(PGS、HOPG)の熱拡散率を室温で測定した。面内方向(主にab面)の熱拡散率D//と面外方向(主にc軸)の熱拡散率D⊥の比は、いずれもD///D⊥=300〜1000と高い異方性を示すことが確認された。このように異方性の極めて大きな物質での測定の不確かさを評価する目的で数値計算を行い実験結果との比較を試みたので、報告する。