大阪大学産業科学研究所
@佐々木寅喜,西嶋茂宏
通電中におけるCIC導体の素線の挙動が不明なために、CIC導体の安定性を左右する摩擦発熱、素線間接触応力、結合損失について定量的な議論ができていない。そこで我々はCIC導体の安定性を解析するためにモンテカルロ法を用いることによりCIC導体の素線の機械的挙動を模擬した。モンテカルロ法により、メッシュに区分された撚線のもつポテンシャルエネルギーが停留点に達するように安定配置を求めた。ボイド率38%の状態になるまで撚線を圧縮成型した。また、励減磁における素線の配置を計算することができるため素線間の接触応力、摩擦発熱の変化を把握することが出来るので、CIC導体の安定性を評価することができる。