超伝導撚り線導体の偏流防止対策(その1. インダクタンス分布のバラツキと偏流とスケール則)

核融合科学研究所,成蹊大学工学部A,松阪大学B,名古屋大学理学部C,東芝D,東工大E

@山口作太郎,二ノ宮晃A,石郷岡猛A,奥村晴彦B,佐藤利和C,花井哲D,嶋田隆一E


 著者らは、超伝導撚り線導体の偏流防止対策を検証するために、一連の研究をすすめる予定である。その1では、銅製の27本導体(3×3×3)を用いて製作した9種類のコイルによるインダクタンス分布のバラツキと磁気的結合度の関係を検討したものである。これにより、インダクタンス分布のバラツキを押さえるがあまりに磁気的結合度を高くしすぎるとかえって偏流が大きくなることが判明した。更に、超伝導コイルを製作したので、今までのコイルのインダクタンス分布からそのコイルのインダクタンス分布をスケール則から推測した。