東北大学工学研究科
@若杉健一, 村上朝之, 夏目聖久, 内藤文信, 村瀬暁, 島本進
Bi系高温酸化物超電導体は、液体窒素温度で超電導性を示すことから電力分野への応用が期待され、Bi系高温酸化物超電導体の交流損失に関する研究がなされているが、その多くは商用周波数・液体窒素温度に於けるものである。本研究では伝導冷却GM冷凍機を用いて、幅広い温度(7K〜77K)、種々の周波数(40Hz〜500Hz)に於ける交流通電損失の測定を行った。その結果、全ての温度に於いてヒステリシス損失が支配的であり、1周期単位長さ当たりの交流損失は通電周波数に依存せず、臨界電流値に対する通電電流値の割合とともに増加する傾向が明らかになった。