九州大学大学院システム情報科学研究科1,九州電力2,西日本技術開発3,SCAPE,Russian Academy of Sciences4
@大矢健太郎1,V.S.Vysotsky1,Yu.A.Ilyin1,木須隆暢1,井上昌睦1,竹尾正勝1,入江冨士男2,岡本洋2,金澤光則3,A.L.Rakhmanov4
高温超伝導体は比熱が大きいことからその安定性は従来の金属系超伝導体に比べて優れているが、常伝導伝播に伴う電圧発生が非常に緩慢な傾向を示す。そのため高温超伝導体の超伝導状態と抵抗状態の明確な境界を区別するのが困難で、従来の定義による臨界電流を用いて常伝導伝播を予想しクエンチ保護を考えることは、現状において非常に難しい。本研究ではBi系高温超伝導線材コイルの安定性評価、クエンチ保護のための新しい評価方法を確立することを目的として、その基礎となるコイルの通電特性を調べた。