昭和電線電纜株式会社
@青木裕治, 長谷川隆代
金属基板上に結晶配向させたY系超電導線材は、従来のBi系銀シース線材に比べて高い臨界電流密度を得る事が可能である為、近年次世代の超電導線材として注目されている。検討した有機酸塩塗布熱分解法は、原料溶液を基体表面に塗布・乾燥・焼成するという様にきわめて簡便で、長尺化が可能な作製方法である。原料には、有機基の占める割合が最も小さいオクチル酸塩を選択した。厚さ0.1mmの銀テープの両面に原料調整液を塗布した物を10m作製し、線材の特性評価を行っている。これらの結果について報告する。