F1-9

ITER CSモデルコイル--46kA級Nb3Sn CICC導体サンプルの実験結果

国際熱核融合実験炉(ITER)の工学設計活動(EDA)において、製作が進められている中心ソレノイド(CS)モデル・コイルは、通電電流46kAにおいて、最高磁場13Tを発生するものである。このコイルに用いられる導体はNb3Sn超伝導線を使用したCICCであり、コンジット材料としてIncoly908を使用している。本導体を用いて全長3m弱の直状サンプルを製作し、原研において通電実験をし、その性能評価を行ったので報告する。導体の臨界電流値および分流開始温度の結果はモデル・コイルのみならずITER-CSコイル実機にも、十分適応できるものであった。