大型超電導トカマクにおいて、中心ソレノイドコイルは磁界変化による交流損失が大きく、装置運転中に冷媒流量が著しく低下する「チョーキング」が起きる。本研究では、非定常ヘリウム流体解析を用い、JT-60SU装置を対象に、ヘリウムの流量低下量を検討した。その結果、同一導体については、初期流量によらず流量低下量がほぼ一定であることが分かった。また、導体安定性の観点から撚り線部の流量を確保するためには、導体中心チャネルの設置よりも、ヘリウムを加圧することが、冷媒流量の観点からも有利であることが分かった。