E2-10
軽量化のために中心部分に穴を開けてリング状にした場合、クラックなどの欠陥が存在する場合、大型化のために接合より部分的に臨界電流密度が低い部分が存在する場合などの各種酸化物超電導体について、磁気シールド試験と解析を行い、印加磁場の大きさや、クラックの大きさ、臨界電流密度の低下割合、穴の大きさなどが磁気シールド特性に与える影響を調べたので報告する。磁気シールド特性に与える影響として、穴を開けてリング状にした場合には、磁場が小さい場合には穴のない超電導体と同様の磁気シールド特性を得られるが、磁場が大きくなると穴の部分における磁気シールド特性が低下することや、部分的に臨界電流密度が低い部分が存在する場合には、その部分から磁気シールド特性が低下することなど分かった。