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稀釈冷凍機は連続的に数ミリケルビンまでの温度を作り出す唯一といえる冷凍機である。これまでの稀釈冷凍機を簡素化し、より広範な分野及び領域での使用を可能とする為の技術開発の歴史を振り返り、到達点、今後の展望を、議論する。前回までに紹介した、GMとパルス管冷凍機とからなるhybrid冷凍機[1]を予冷に用い, 3HeのJT予冷稀釈冷凍機の組み合わせでは、50mK以下の温度を連続的に実現できている[2]が、更なる超低温を実現し、計測に用いるためには、振動の除去が大変重要である。前回も、除振と、有効な熱伝達の両立を図る問題点を議論したが、その後の進展を報告する。 [1]J.L.Gao, Y.Hiresaki, and Y.Matsubara, Advances in Cryogenic Engineering, 41B(1996) 1495; K.Tanida, J.L.Gao, Y.Hiresaki and Y.Matsubara, Proc. ICEC 16 (1996) 303. [2]Koike, Morii, Hiresaki, Igarashi, and Kubota 本講演概要集p.