応力・歪に敏感なNb3SnおよびNb3AlのA15型化合物超電導線における熱膨張 率の温度変化は、超電導コイルの作製など超電導機器への応用上重要である。前回、 これらの銅被覆複合超電導線について、室温からA15型化合物の生成温度までの昇温 過程、室温および低温までの冷却過程における熱膨張率を測定し報告した。今回、 A15化合物生成温度での膨張の違い、室温と低温間での冷却・昇温の繰返しによる熱 膨張率の変化等について試験検討結果を報告する。