超高強力ポリエチレン繊維(DF)とアルミナ繊維(AF)よりなる繊維強化プラスチック(ADFRP)をLHeTにてCuNiと接触させ荷重を変えて摩擦係数を測定した。その結果、高い荷重下での値の方が低い摩擦特性が得られた。この理由を調べるため、ADFRPの接触部の熱解析及び表面観察を行った。これよりADFRPの表面は摩擦発熱によりDFの融点以上に温度上昇し、DFの一部が溶融して均一層な摺動面を形成しているものと考えられる。