B1-12

極低温から室温における樹脂材料の硬さ特性

核融合炉用大型超伝導マグネットのように極低温で使用される機器の機械的特性を知るには,極低温中で測定された硬さ特性が非常に重要である.そこで著者らによって極低温中でビッカース硬さが測定可能な試験機の開発が行われた.しかしながら樹脂材料については,極低温で圧痕を形成した試料を室温に戻すと圧痕が回復してしまい対角線長さから硬さを求めることができなかった.そこで本研究では,硬さ試験用の圧子を試料表面に押込む際に押込み変位も同時に測定し,この押込み変位から硬さを評価した.また,樹脂材料の硬さの温度依存性を4.2Kから260Kまでの温度領域で求めた.