有機/無機ハイブリッド材料の極低温物性

今後の超伝導磁石の高磁場化、極低温機器の大型化を考慮すると、超伝導磁石の絶縁材料や、極低温用構造材料として用いられている有機複合材料の母材であるエポキシ樹脂には、極低温でのさらなる機械的物性の向上が望まれる 本研究では、エポキシ樹脂の極低温物性を向上させるためにエポキシ中にシリカをナノオーダーで分散させたハイブリッド材料を製作し、陽電子消滅法を用い自由体積を評価するとともにその極低温物性を測定した。また計算機シミュレーションを用いハイブリッド材料の分子の凝集状態の評価を試みた。