大型構造物の長期にわたる信頼性を評価するため疲労特性は重要であるが、溶接材料の液体水素温度以下の極低温における疲労特性を系統的に調べた研究は少ない。本研究では、オーステナイト系ステンレス鋼のSUS304LおよびSUS316Lの溶接材における極低温高サイクル・低サイクル疲労特性に及ぼすフェライト量等の組織の影響を調べており、本報告では主として高サイクル疲労特性について報告する。