交流電流が流れている超電導マグネットがクエンチした場合における常電導相の伝播速度について、測定結果の検討をおこなった。クエンチが生じたときの電圧と電流の比(ノーマル抵抗)の変化から常電導相の長さの時間的変化を求めた。その結果、ノーマル部の長さは交流電流の瞬時値が大きいときは増大し、小さいときは、減少する様子が観測された。しかしながら、直流と同様にノーマル相は平均的な伝播速度を有することが明らかとなった。