CERN-LHC・ビーム挿入用240T/m四極超伝導マグネットの開発(2)
:1mモデル1号機の励磁試験結果

国際協力によって進められるCERN-LHC計画(高エネルギー・超伝導加速器計画)の中で日本が分担する大口径・高磁場勾配四極超伝導電磁石の開発が高エネルギー研において進められている。磁石の70mmの口径内には240T/mの磁場勾配が発生する為、最高磁場は10テスラに迫り、超流動ヘリウム温度でのNbTi超伝導材の極限性能が要求される。このたび試作一号機が完成し、超流動ヘリウム中で励磁試験を行ったので、その試験結果について報告する。