大型ヘリカル装置用超伝導マグネットの建設と運転の現状-1998年春-

大型ヘリカル装置(LHD)の第I期建設は最終年度に入り, 1998年の1月にLHD本体 (クライオスタット, ヘリカルコイル 2個, ポロイダルコイル 6個, , 電磁力支持構造物, 輻射シールド, プラズマ真空容器) の組立と, ポロイダルコイル用バルブボックス, ヘリカルコイル用バルブボックス, 超伝導バスラインとの接続を全て完了した。LHDクライオスタットの真空排気を1月20日から開始し, 予冷運転を2月23日に始めた。3月9日現在, 超伝導マグネット群の温度は約90Kに到達した。今後タービン冷却運転に入り, 超伝導状態を確認して後, ヘリカル磁場1.5Tまでの励磁を行い, 3月末にプラズマを点火する計画になっている。これらLHDの建設, 試運転, そして定常運転の状況について本学会で報告する。