E2-30


分散型誘導集電対応超電導磁石の発熱特性
鉄道総合技術研究所,日立製作所A
鈴木栄司,根本薫,栗原稔,沖野友洋,@松江仁,山本貴光,村井敏昭,渡辺洋之A,千葉知雄A



 超電導磁気浮上式鉄道の車上電源システムとして、分散型誘導集電システムの開発をおこなっている。このシステムはガイドウェイ側壁に設置されている浮上コイルが作る変動磁界を、車上の超電導磁石外槽表面に取り付けた集電コイルにてピックアップすることにより、電力を車上に供給するシステムである。現状の超電導磁気浮上式鉄道用超電導磁石では、超電導磁石の外槽にアルミニウムを使用することにより、超電導磁石内部に変動磁界が浸入するのを防いでいるが、この外槽アルミニウムの変動磁界遮蔽効果が、分散型誘導集電装置の集電能力を下げている。そのため、集電能力を向上させる目的で外槽表面にへこみを設けた1コイルの超電導磁石を試作し、電磁加振試験を行ったので、その試験結果について報告する。