E2-28
酸化物超電導体による100A級交流トランス
九工大・情報工A,九大院シス情B,住友電工・基盤研C
@小田部荘司A,松下照男A,B,藤上純C,
大松一也C
研究室レベルで用いる交流電流源として、Bi-2223超電導多芯線を用いて100‾Aクラスの超電導トランスを設計製作した。一次側には0.2mmφの導線を使い50mmのボビンに300回巻いた。一方二次側には61芯を持つBi-2223銀シース多芯線を用いた。この線材の直流での臨界電流は0T,
77.3Kにおいて30Aであり、二次側での十分な電流を得るために三本のテープを平行に巻いた。測定された変圧比は77.3Kにおいて79.3であり、二次側の交流電流は80A(rms)に達した。周波数は30〜100Hzの範囲で変化させたが、この際に波形の歪みはなかった。二次側の最大電流が500A(ピーク)である超電導トランスを臨界電流が45Aの線材を用いて設計製作中である。