E2-24


トランス型限流器の検討
電子技術総合研究所
@海保勝之,梅田政一



 超電導現象を応用した限流器は、SN転移現象を利用して電流を抑制するものが中心に研究開発されてきた。その中でも金属系超電導材料を利用した限流器は既に6.6kV、2kA級の装置の連続通電試験が行われており、我が国の研究開発は最も進んでいる。今後、基幹系統(500kV、6kA)で適用が可能な限流器を実用化するためには、さらに高電圧、大電流の限流器の開発が必要である。このためには、熱的な問題から、SN転移型だけではなく、リアクトルによる限流効果を利用した大容量の限流器の研究開発が必要である。ここではトランス型限流器についてそのインピーダンス特性を検討した結果を述べる。