E2-19


Bi-2223相の生成と安定性に及ぼす焼結温度の影響
秋田大学工学資源学部
魯小葉,@永田明彦,安田実,菅原和久,鎌田真一



 Bi-2223相の生成には長期間の固相焼結が必要であることは一般によく知られているが、この相の生成および安定な焼結温度範囲はまだはっきりと確立されていない。我々は750〜870℃でBi-2223相の生成および安定な焼結温度範囲を調べた。原料粉末をBi1.84Pb0.34Sr1.91Ca2.03Cu3.06Ox組成になるように混合、仮焼、粉砕を行い、圧粉成形により2×3×15mmのバルク試料を作製した。これらの試料をAg板上に乗せ750〜870℃の温度で100時間焼結した。また840℃で焼結した試料はさらに750〜870℃の温度で100時間焼結した。これらの試料をX線回折、帯磁率測定、SEM、EDSによりBi-2223相の生成と安定性について解析した。その結果、750〜800℃あるいは860〜870℃範囲での焼結では2212相が生成し、2223相は生成しなかった。820〜850℃の範囲での焼結では2223相が生成した。2223相生成の最適焼結温度は840℃である。840℃で100時間の焼結において生成した2223相は800〜840℃範囲で安定であり、750〜780℃範囲あるいは850〜870℃範囲において2212相に分解した。