E1-16


銀合金シースBi2223線材の開発
昭和電線電纜株式会社
@引地康雄,小泉勉,西岡淳一,廣田徹,長谷川隆代



 Bi2223超電導体は、110Kの臨界温度(Tc)を持ち、長尺化が容易なパウダー・イン・チューブ法により作製できることから、電力ケーブルや大型コイルへの応用が期待されている。このような応用機器を作製する場合、ハンドリングやフープ力による特性の劣化を防ぐために、機械的強度の優れた超電導線材が求められている。筆者らはこれまでに、機械的強度の優れたシース材の検討を行い、AgMgSb合金が強度・加工性ともに優れていることを見いだした。この合金をシースを用いてBi2223超電導線材を試作した結果、室温において150MPaの引張強度を得ている。また、Ag-Mg-α合金において第三元素を変えることにより、合金の高抵抗化等の検討を行い、この合金をシース材として用いた結果を報告する。