E1-10


Bi2212酸化物大容量導体の開発
昭和電線電纜、IGC Advanced SuperconductorsA、中部電力B
@青木裕治、長谷川隆代、Leszeek MotowidloA、Robert S SokolowskiA長屋重夫B



 大型コイルやSMES等の応用を考えた時、現在開発されている酸化物超電導銀シース線材では線材の通電容量が不足しており、なおかつコイルの大きなフープ力に対して機械的強度の点で満足できない状況にある。この状況の対策として、酸化物超電導線材の圧縮成型導体化を図った。機械強度向上のためにニッケルベースの合金テープ補強材を採用した。この上にBi2212銀シース多芯線材(300F)を19本、撚り線集合化する事によって通電容量の大容量化を目指した。補強材の元素が熱処理中に超電導体に拡散する事を抑制するために、補強材の表面にセラミックス層を設けた。その結果、導体Icは2100A→3500Aに向上した。