D3-10


急熱急冷/変態Nb3Al超電導線材の安定化におけるイオンプレーティングの効果
金属材料技術研究所
@菊池章弘,福富勝夫,飯島安男,竹内孝夫,吉田勇二,井上廉



 急熱急冷/変態Nb3Al超電導線材は、急熱急冷処理時にCuの融点を越える2000oC近傍に瞬間的に曝される。そのため、大電流を安定して通電するためには急熱急冷処理後にCuを複合する必要があるが、電気メッキあるいはクラッディング等ではCu/Nb界面で十分な密着が得られない。そこで、電気メッキ等により厚くCuを被覆する前に、イオンプレーティングにより1ミクロン程度のCu下地層を被覆して密着性の向上を図った。