D2-8
NbTi-Cu積層膜におけるJc、Hcの磁場方向依存性
神戸商船大学
@関 知意,武田 実,西垣 和
NbTi−Cu積層膜を磁気シールド体として応用するために、その超伝導特性について詳しく調べている。本研究では、超伝導薄膜に印加する磁場方向を様々に変化させ、その特性の挙動の変化を測定することを目的とした。試料は、RFスパッタリング法によりガラス基板上に製作した2層〜20層膜である。この積層膜について、Jc、Hcの磁場方向依存性の測定を行った。
その結果、Jc、Hc共に、垂直磁場−平行磁場間の変化において極小値が見られること、垂直磁場下でのHcの値が平行磁場下での値よりも大きくなるという新しい結果が得られた。