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高温超伝導体の熱磁気効果に対する磁束ピンニングの影響 (2)
熊大工,有明高専A,九大シス情B,東北大金材研C
@岩野郁,藤吉孝則,山藤馨A,木須隆暢B,佐々木尚子C



 高温超伝導体における量子化磁束のダイナミクスの解明は基礎物理の面のみならず、応用上でも非常に重要である。通常、この研究は電気抵抗測定によって行われるが、量子化磁束を駆動させる力として、電流に対するLorentz力の他に温度勾配に対する熱的力があり、それに関連する現象としてNernst・Ettingshausenと呼ばれる2つの熱磁気効果がある。本研究ではEttingshausen効果を中心に解析を行い、実験結果の再現を行う。また、その輸送特性との比較から磁束グラス転移温度T<SUB>g</SUB>付近の磁束ピンニングの影響について議論する。