B1-2
高n値Bi-2212多芯丸線材の開発
神鋼 開発推進センター,金材技研A
@長谷隆司,村上幸伸,宮崎隆好,林 征治,嶋田雅生,川手剛雄,木吉 司A,小菅通雄A,湯山道也A,永井秀雄A,和田 仁A
酸化物超電導コイルを強磁場中で永久電流モード動作するためには、超電導−常電導転移の鋭さを示すn値を向上させる必要がある。従来、酸化物超電導線材のn値は一桁か高くても10程度であった。今回、n値を向上させることを目的として、650芯を有するダブルシース構造のBi-2212多芯丸線材を作製した。外径1.30mmの丸線材では、0Tにおいて0.5〜5.0μV/cm間のn値として21という従来の2倍程度の高い値が得られた。また、臨界電流を線材の全断面積で除したoverall
Jcも、前回報告した値(225A/mm2)よりも高い値(230A/mm2)を示した。