A3-8
交流用超伝導導体の電流分布 (2)
鹿児島大・工,福岡工大A
@寺師大助,川畑秋馬,住吉文夫,川島照子A
交流用超伝導機器の実用化の為には、低損失特性を持つ大容量導体の開発が重要である。その為に超伝導線材の多重より線化が行われているが、このより線化に伴い偏流によるクエンチ電流の劣化や素線間結合損失の増大などの問題が生じている。導体内電流分布の一様化の為には、まず実際に導体内の電流分布を測定する必要があるが、一般的に使用される絶縁無し素線からなる超伝導より線導体の電流分布の測定はほとんど行われていない。そこで、本研究の目的は、絶縁無し素線からなる交流用超伝導導体内の電流分布をピックアップコイル群を用いた導体周辺の自己磁界分布の測定から定量的に評価することである。今回は、前回報告したピックアップコイル群に測定精度が向上するような改良を加えて電流分布を測定したので、これらの結果について報告する。