A3-16


冷凍機冷却超電導マグネットにおけるCuNb補強安定化Nb3Sn線材の安定性
東北大工A,東北大金研B,フジクラ(株)C
@金子俊郎A,島本進A,淡路智B,渡辺和雄B,斉藤隆C


 筆者らはこれまで,畜冷型GM式冷凍機による伝導冷凍型超電導コイルの大型化を実現するため,高強度線材としてCuNbを補強安定化材として用いたブロンズ法Nb3Sn線材を開発するとともに,液体ヘリウム中の4.2Kにおける浸漬冷却状態での高強度線材の安定性の実験を行ってきた.今回,GM冷凍機により伝導冷凍した試料について4.2Kにおける安定性の実験を行った結果,これまでの浸漬冷却状態と比較し最小クエンチエネルギーは約半分,常電導部伝播速度は数倍になるという結果を得た.また,温度領域を5Kおよび6Kに設定した場合の測定も行ったのであわせて報告する.