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15T冷凍機冷却超伝導マグネットの開発(その1)---全体計画とその応用
東北大金研,住友重機A
@渡辺和雄,淡路 智,本河光博,三上行雄A,櫻庭順二A,渡沢恵一A



 強磁場用の超伝導マグネットとして、52mmの室温ボアに中心磁場15Tを発生する冷凍機冷却超伝導マグネットの開発に成功した。高温超伝導電流リードを用いることで熱侵入が大幅に減少できることから、電流リードの本数を2倍に増やし2電源で励磁する方式を採用した。この方式の利点は、磁場掃引時における交流損失を小さくできることにある。最高磁場までの励磁中に4Kのコイル温度を実現でき、15T発生に成功した。24時間の15T保持も問題なく可能であった。この新開発したマグネットに1200℃の電気炉を組み合わせて、磁場中シード法の結晶作製に応用を開始する予定である。