A2-9



磁気遮蔽型限流器用超電導バルク円筒体の磁気遮蔽特性 ―実験と解析―
早大理工A,電中研B
@石山敦士,中津川潤之介,野口聡A,門裕之,市川路晴B



 筆者らは、高温超電導体の電力機器への応用の一環として,現用送電系統の短絡電流の抑制、および将来導入が期待されている超電導電力機器の過電流による超電導破壊(クエンチ)の防止を目指し,超電導磁気遮蔽型限流器の開発を進めている。本方式の限流器の特性評価や設計を行うには、高温酸化物バルク円筒体への磁束侵入過程の特性を明確にする必要がある。そこで今回はBi-2223バルク円筒体を試料として磁気遮蔽効果の周波数依存性に関する実験を行ったので,その結果を報告する。また、それと平行して、限流器の特性評価や設計を行うためにE-J特性を考慮したFEM(有限要素法)のプログラムを作成した。その解析結果と実験結果を比較し、解析の妥当性の確認後、n値の大きさなどが周波数にどのような影響を及ぼすかを調べたので報告する。